恒例のブログリレーが始まりました! 今秋は、オトナ女子の文化祭メンバー&おうちレッスンマスターと一緒にお届けします。
今週のテーマは「My 生前整理」
生前整理とは、生きている間に自身の資産や持ち物を整理し、見直すことです。生前整理をすると、自身の資産・持ち物を把握することができ、不要な物、相続・引き継ぎが必要な物が分かります。残された家族の為でもあるのですが、自身の人生を改めて見つめ直す機会が生まれるので、難しく考えず、出来る事から生前整理始めてみませんか?
自分の預金が消滅する?
仕事柄(税理士事務所勤務)、相続の申告にかかわる事がままあります。相続でまず何からはじめるかと言うと、亡くなった方が所有していた財産を調べる事から始まります。どれだけ財産があるかを元にして相続税の計算が行われるからです。亡くなった方が家族にきちんと伝えている場合は簡単なんですが、昨今は仮想通貨やネット銀行への預金などがあり、中々財産の把握が難しくなっています。
嘘のような本当の話ですが、相続税を申告した後、相続の税務調査が入った時に税務署の方より、亡くなった方の預金が申告漏れしていると言われ、その預金の存在を全く知らされていなかった遺族は大喜びしたと言うことがありました。税務署は亡くなった方のデーターで全国の金融機関から探し出せますが、たとえ家族でも存在を知らない手元に通帳などない預金を見つけ出す事はとても困難です。年間1,200億円ものお金が休眠し、ゆうちょ銀行では、2022.3月期で457億円が消滅しました。
せっかく貯めたのに、存在がわからなくなり、国庫に納付されるなんて絶対嫌ですよね。
預貯金・保険の洗い出しから始める
家の中のモノの整理も、もちろん大事なんですが、私は自分に何かあったときに家族が困らないように、一番大切なお金の整理から始めました。
- 預貯金
- 加入保険類
- 各種カード類
- 株式・証券・会員権など
- 借金(住宅ローンや消費者金融)・貸付金
- パソコン・タブレット・スマホなどのパスワード
今ある預貯金・加入保険を全て洗い出し、一覧表にまとめました。家族に通帳や印鑑の場所を伝え、家族で情報を共有しました。
通帳を整理したところ、学生時代のアルバイト代が振り込まれていた通帳や、全く使ってない遠方の通帳が出てきて、解約しました。
遠方の銀行口座を解約する方法
使ってない遠方の銀行口座、解約したいけど、遠くて銀行の窓口まで行けないから、無理って思ってません?
遠くの銀行窓口まで行かなくても、普段使ってる銀行の窓口で手続き出来るんですよ♪ 銀行間の「取立制度」を使う方法です。
遠方のA銀行の口座解約手続きを最寄りのB銀行の窓口を経由して行う事を「取立」といいます。B銀行に書類を託し、B銀行がA銀行とやりとりをして解約手続きをすすめます。手続き後、A銀行の口座に入っていたお金から手数料を引いた金額が、B銀行の通帳に入金されます。
- A銀行に連絡し、取立で解約したい旨を伝えて、「預金解約依頼書」を郵送してもらいましょう。
- B銀行へA銀行の口座を解約するために取立の手続きをお願いしたい旨を伝えましょう。
(手続きに必要なもの)
- 解約したい口座の通帳(A銀行)
- 解約したい通帳のキャッシュカード(発行していれば)
- 解約したい通帳の届け出印
- 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
- 取引銀行の通帳(B銀行)
- 預金解約依頼書(①で取り寄せたもの)
手数料が1,000円ほどかかりますが、残された家族が手続きするよりずっと簡単です。
私の生前整理は始まったばかりです
私の父は、60歳の誕生日を迎え、定年退職の祝いを家族でした翌日に、末期の胃がんが発覚しました。お医者様のおっしゃた、余命3ヶ月きっかりに天国に旅立ちました。余命を父に伝える事は出来ませんでしたが、何かを感じた父が亡くなる直前、葬儀は幼なじみが僧侶をしているお寺でしてほしいとだけ伝えて旅立ちました。葬儀の時、父の幼なじみの和尚さんに、自分の最後を決めて旅立たれ立派だったと言われ、本当にそうだったなぁと思いました。
夫が父の亡くなった年齢になり、お互いどんなふうに生きたいか夫婦で話し合うようになりました。よりよく生きるために、私の生前整理は始まったばかりです。
ブログリレー、それぞれに読み応えがあって、皆さんの役にたつ情報が満載です。
来週のテーマは「My 時短家事」です。お楽しみに♪
月曜日 | 小西紗代先生 | 木原ことのさん |
火曜日 | 野村恭子さん | えやひろみさん |
水曜日 | 春風ほの香さん | 和泉千里さん |
木曜日 | 柴田幸代ちゃん | 大和田明子さん |
金曜日 | 赤木絵理子さん | 柏野みゆきさん |
土曜日 | 瀧本ルミさん | 山下千珠さん |
日曜日 | 中村さつきさん | 寺岡麻帆 |
オトナ女子の文化祭
11月3日(文化の日)に「オトナ女子の文化祭」をオンラインで開催します。学生時代のワクワクするような楽しい特別な1日を一緒にすごしてみませんか?
「オトナ女子の文化祭」多数の方にご参加いただき、厚くお礼申し上げます♡
整理収納アドバイザー 寺岡麻帆