ブログリレーも、ついにラスト。私の場合、教えたくない○○じゃなく、知ってほしい○○について書いてみようと思います。その○○とは、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」についてです。
「ねんきん定期便」自宅に届いてますか？
「ねんきん定期便」とは、国民年金や厚生年金に加入している人に対して、誕生月に毎年送付される年金記録について記載された書類です。
普段は、折り込まれてのり付けされたハガキで届きますが、節目となる年齢（35歳、45歳、59歳）のねんきん定期便は封書で全期間の年金記録情報が送られてきます。
まず、この「ねんきん定期便」ちゃんと自宅に届いてますか？ご自身でネット手続きにより停止している場合はいいんですが、（停止していても、節目となる年齢の封書は届きます）何もしていないのに、届かないって方は最寄りの年金事務所に問い合わせましょう。
ねんきん定期便が届かなかったときに、多くの場合は「登録住所との相違」が原因です。
ねんきん定期便はもともと登録されている年金加入者の氏名および住所に送付されています。引っ越しをして登録住所と現住所が異なる場合には日本年金機構に差し戻されてしまうため、加入者の手元に届かないのです。結婚・離婚・死別・養子縁組など、さまざま理由によって名前の変更があった場合も同様です。
国民年金の場合は住んでいる市区町村役場の国民年金担当窓口で住所変更の手続きを行えますが、厚生年金加入者は所属する会社からの届け出が必要です。住所変更の申し出後に会社から日本年金機構に住所変更を届け出られるので、まずは会社に住所変更の旨を伝えましょう。
過去に会社側に住所変更を伝えたにもかかわらず「ねんきん定期便」が届いていない場合には、会社側の不備で申請されていない可能性も考えられます。ねんきん定期便が届いていないことを報告したうえで、住所変更について問い合わせてみましょう。
「ねんきん定期便」の見方
ねんきん定期便は、50歳未満と50歳以上と年金受給者の3パターンがあります。が、ここで紹介するのは、50歳以上の分です。
記載されているのは、
- ①60歳まで加入した場合の年金額の目安・・・ 65歳からもらえる年金額がわかります。あくまで60歳まで今の条件のまま働いたらということなので、役職定年などで収入が減ってしまうと、年金額が変わってきます。
- ②最近の月別状況・・・1年間の加入履歴が記載されています。
- 国民年金（第1号・第3号）納付状況
- 厚生年金の加入区分
- 厚生年金の標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
- ③保険料納付額（累計額）・・・これまでに納めた保険料納付額（厚生年金は会社と折半して支払っているが、記載されるのは、自分で負担した分のみ）
- ④加入期間
特に②最近の月別状況は必ず、確認してください。（上記画像の②の部分）
加入区分の間違いがないか、納付月、標準報酬月額、標準賞与額が間違いがないか、そして出来れば、保険料納付額を毎月の給与明細で確認出来ると良いですね。
会社員で、厚生年金に加入している方で、標準賞与額がもれている場合がまれにみられます。（平成15年4月以降、標準賞与額を記載するようになった）
と言うのも、標準賞与額は、会社側が日本年金機構に『被保険者賞与支払届』を提出してはじめて決定されるからです。
会社側が、単純に提出を忘れていたという場合もありますが、悪質なのは、従業員から賞与額の厚生年金額を控除しておいて、それを届けず、社会保険料を支払わないという会社が実際にあります。
※詳しくは、日本年金機構のホームページでご確認ください。
もし、「もれ」や「誤り」があったら
ねんきん定期便の記録に「もれ」や「誤り」があった場合は、最寄りの年金事務所や「ねんきん定期便・ねんきんネットお問い合わせ番号」に問い合わせしましょう。
会社側が、実際納めていなくても、ご自身の給与明細などで厚生年金保険料が控除されていれば、給与明細をもって、最寄りの年金事務所に行き訂正してもらうことが出来ます。会社側が納めていない分は、日本年金機構が会社から徴収するので心配しなくても大丈夫です。会社が倒産してしまった場合でも、社会保険料の支払い義務はあくまでも会社にあり、従業員の年金の受給額が減ることはありません。
公的年金シミュレーター
ねんきん定期便に「公的年金シミュレーター二次元コード」が記載されています。
スマホやタブレットなどのカメラでこの二次元コードを読み取ると、厚生労働省が提供するWEBサイトで、年金見込額の試算ができます。生年月日を入力するだけで、簡単に試算でき、今後の働き方や年収によって年金の見込み額がわかるので、是非試してみてください。面倒なIDやパスワードは不要です。
ねんきん定期便の確認は自己責任
ねんきん定期便は、各自が本来の額を受け取れるように「もれ」や「誤り」がないかを確認するためのものです。
「見方が分からない」「めんどくさい」などと放置して確認を怠っていると、将来のもらえるべき年金額が減る可能性があります。
ねんきん定期便の確認は自己責任と認識して、毎年しっかりチェックするようにしましょう。
老後の年金はいくらもらえるのか、年金だけで生活できるのかなど、将来の事が気になる方は、まずは「ねんきん定期便」の確認から。
私は、夫の分も必ずチェックしています。
整理収納アドバイザー 寺岡麻帆
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5週間にわたってお届けしたブログリレーも今日で最終です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
それぞれが、皆さんの役にたつ情報を発信しています。よかったらのぞいてみてくださいね。
